セコムのホームセキュリティは必要?サービス・価格・口コミ・ALSOKとの比較を検証!

定年前後の生活
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突然ですが、皆さんは、「ホームセキュリティサービス」と聞いて、どんな内容のサービスを思い浮かべますか?

  • 旅行とかでしばらく留守の間に、自宅になにか異常があればスマホに通知をくれたりするのかな?
  • いやいや、深夜、寝ているときに泥棒が侵入しそうになったら、急いで駆けつけてくれるはず。
  • 「セコム、入ってます」のシールの印象が強すぎて、何をやってくれるのか知らないなぁ

など、「ホームセキュリティサービス」と聞いても、思い浮かべる内容はまちまちですよね。それもそのはず。セコムのホームセキュリティは、大きく4つの要素から構成されています。「留守の間の、異常の感知」も「深夜の駆けつけ」も、当然対象の範囲です。

「ホームセキュリティサービスなんて、本当に必要かなぁ」と少し疑問に感じている方は、サービスの内容をまずはしっかり知ることで、「自分にとっての必要・不必要」がより判断しやすくなると思いますよ。なるべくわかりやすく解説してみますので、順番にみていきましょう。

セコムのホームセキュリティは、4つの要素で構成されている

まず、セコムのホームセキュリティサービスは、「セキュリティ機器」「異常の感知」「万が一の駆けつけ」「契約後の補償・サポート」の4つの要素から構成されています。

セキュリティ機器

「セキュリティ機器」には、自宅に取り付けるいくつかの機器がセットになっており、「ホームコントローラー(インターホンのような仕様。セキュリティ状態やレベルを操作できる)」「ブザーボックス(異常が発生した場合に大きな音が出るスピーカー)」「フラッシュライト(異常を感知した場合に点滅する外壁に設置するライト)」「救急通報ペンダント」「火災センサー」「窓・扉の防犯センサー」「空間センサー」「非常ボタン」などがあります。

これらは、ご自宅やご家族の状況や必要性に応じて組み合わせることができます

異常の感知

「異常の感知」には、上記の機器やセンサーにて侵入者や不審者を感知したり、火災やガス漏れなども反応したりします。また、離れて暮らす高齢の親や学校から帰宅して一人で過ごす子供などの「家族の異常」も感知し、保護者のスマートホンへ通知をしたり、警備員が自宅に緊急でかけつけたりします。

標準のサービスには、「侵入者の感知」「火災の感知」などがついており、オプションとして、「ガス漏れの監視」「救急通報サービス(急な発作などが起きた際にボタン一つでセコムに信号を送り助けが呼べます)」「高齢社の安否見守りサービス(一定時間人の動きを感知しないと異常信号をセコムに自動的に送信される)」など、目的に応じて追加で依頼をすることができます。

万が一の駆けつけ

「万が一の駆けつけ」は、異常を感知した場合に、契約者の自宅へ24時間365日いつでもすぐに駆け付けるサービスです。必要に応じて、110番や119番に通報をしたり、ガス会社や自宅から離れた場所にいる保護者にも連絡したりも行います。

緊急時には、異常を感知してから駆けつけるまでのスピードが重要で、セコムは業界最大の拠点数(2022年9月末日時点で、全国2600か所)を誇っており、駆けつけ速度は「最速」だと言われています。だいたい何時間くらいで駆けつけられるのか、などは資料請求をして確認をしましょう。

ちなみに、よく比較されるALSOKは、拠点数は全国2,400か所となっています。口コミを見る限りでは、ALSOKの駆けつけスピードに不満を漏らす声も多くあり、この点はセコム優位だと思います。

契約後の補償・サポート

最後に、「契約後の補償・サポート」ですが、「機器やセンサーの電池交換、経年による修理・取り換え」と「窃盗・器物破損等の被害の保険適用」が含まれます。最初の「機器やセンサーの交換は無償(後述しますが、レンタルプランだと永続的に無償。

買い取り契約だと10年間まで無償)」で受けられます。また、もし、契約場所で窃盗や破損等の被害に遭った場合は、「現金・貴金属なら50万円、家財200万円まで適用される盗難保険と、10万円単位で100万円まで支払われる災害見舞金」が自動で付保されています(免責条件あり)。

セコムのホームセキュリティサービスの価格は、「自宅の種類」「レンタルor買い取り」「オプション」などで決まる

さて、サービスの概要はおおかた掴めたところで、次に気になるのは料金ですよね。

「定年退職したから、妻と遠出をする機会も増え、家の留守が心配だ」とか「80歳を超えた親の介護が本格化したから、見守りオプションがあるホームセキュリティを考えたい」とか、人によって導入の動機は様々ですが、なんといってもお値段との兼ね合いでしょう。

さて、ここでは、料金について解説していきます。料金は、次のいくつかの要素により決まります。

  • 自宅の種類は、「戸建て」「マンション・集合住宅」「住宅兼オフィス」のどれに当たるか
  • セキュリティ機器を「レンタル」するか、または「買い取り」するか
  • オプションとなる機器やサービスを申し込むか

以下の表に、自宅の種類【戸建て】【マンション・集合住宅】【住宅兼オフィス】ごとにまとめてみました。また【親の見守りプラン】というものも別にあるので、全部で4種類になります。

なお、いずれも月額料金のほかに、初期費用がかかります。こちらは主に工事費や買い取り費用なのですがおよそ10万円以上しますので、パターンごとに注意してご覧になってください。個人的にはこれが少しネックになるかなと思いましたが、定年退職金の使い道と考えると、「セカンドライフを安心して暮らすための必要投資」だと考えることもできそうです。

【戸建て】セコム・ホームセキュリティNEO

戸建てに住んでいる方向けのプランで、サービス名は「セコム・ホームセキュリティNEO」と言います。レンタルまたは買い取りによって月額や初期費用が違います。

【戸建て】月額初期費用補足
レンタル毎月6,900円
(税込7,590円)
工事料58,000円(税込63,800円)
保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
※設置する防犯センサーなどの数により、料金が変動します
買い取り毎月4,500円
(税込4,950円)
買取システム料金 349,800円(税込384,780円)※設置機器の個数・建物構造・設置状況によって、料金は異なります。
※取付工事料は買取システム料金に含まれます
出典:セコム・ホームセキュリティより(2022年12月時点)

戸建てのセコム・ホームセキュリティNEOの場合、上記の月額費用と初期費用を前提に、10年間の合計試算をグラフにしてみました。その結果、9年目までは買い取りの方が高かったのですが、10年目でレンタルが追い越しました(高くなりました)。

この結果、例えば、戸建てのセコム・ホームセキュリティNEOの導入を検討している方で、以下のような方はレンタルをお勧めします。その方が、支払の総額は安くなる可能性が高いです。

・「10年以内に大掛かりなリフォームをする」

・「10年以内に自宅を売却する予定がある」

この記事を読んでいる方は、50歳以上の方々も多いでしょうから、「定年退職金でレイアウト変更やバリアフリーにしたい」とか「駅から近く利便性の高いマンションに引っ越したい」といった方は、レンタルの方が無難かもしれません。

ちなみに、ALSOKの場合はレンタルが4年目で買い取りを追い越します。セコムもALSOKも最低5年契約~になりますので、セコムの場合はレンタルが、ALSOKの場合は買い取りが、それぞれおすすめです。

【マンション・集合住宅】セコム・ホームセキュリティ スマートNEO

マンションや集合住宅に住んでいる方向けのプランで、サービス名は「セコム・ホームセキュリティスマート NEO」と言います。レンタルまたは買い取りによって月額や初期費用が違います。

【マンション・集合住宅】月額初期費用補足
レンタル毎月4,300円
(税込4,730円)
工事料43,000円(税込47,300円)
保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
※設置する防犯センサーなどの数により、料金が変動します
買い取り毎月3,000円
(税込3,300円)
買取システム料金 152,500円(税込167,750円)※設置機器の個数・建物構造・設置状況によって、料金は異なります。
※取付工事料は買取システム料金に含まれます
出典:セコム・ホームセキュリティより(2022年12月時点)

マンション・集合住宅のセコム・ホームセキュリティ スマートNEOの場合、上記の月額費用と初期費用を前提に、10年間の合計試算をグラフにしてみました。その結果、6年目までは買い取りの方が高かったのですが、7年目でレンタルが追い越しました(高くなりました)。

この結果、例えば、マンション・集合住宅のセコム・ホームセキュリティ スマートNEOの導入を検討している方で、以下のような方はレンタルをお勧めします。その方が、支払の総額は安くなる可能性が高いです。

・「7年以内に引っ越しをする予定がある」

・「7年以内に住んでいるマンションを売却する予定がある」

「定年退職金で思い切って、親の近くの地元に移り住む」とか「駅から近く利便性の高いマンションに引っ越したい」などをぼんやりと計画している方は、レンタルの方が総合的なコストパフォーマンスは良いかもしれません。

【住宅兼オフィス】セコム・ホームセキュリティNEO

自営業の方などで、住宅兼オフィスに住んでいる方向けのプランで、サービス名は「セコム・ホームセキュリティスマート NEO」と言います。レンタルまたは買い取りによって月額や初期費用が違います。

【住宅兼
オフィス】
月額初期費用補足
レンタル毎月8,700円
(税込9,570円)
工事料66,400円(税込73,040円)
保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
※設置する防犯センサーなどの数により、料金が変動します
買い取り毎月5,300円
(税込5,830円)
買取システム料金 426,600円(税込469,260円)※設置機器の個数・建物構造・設置状況によって、料金は異なります。※取付工事料は買取システム料金に含まれます
出典:セコム・ホームセキュリティより(2022年12月時点)

住宅兼オフィスのセコム・ホームセキュリティ NEOの場合、上記の月額費用と初期費用を前提に、10年間の合計試算をグラフにしてみました。その結果、8年目までは買い取りの方が高かったのですが、9年目でレンタルが追い越しました(高くなりました)。

この結果、例えば、住宅兼オフィスのセコム・ホームセキュリティ NEOの導入を検討している方で、以下のような方はレンタルをお勧めします。その方が、支払の総額は安くなる可能性が高いです。

・「9年以内に住宅とオフィスで別々の拠点にする」

・「9年以内に売却してしまう」

自営業の方などは定年に関係なく働く方がサラリーマンと比べて多いと思います。一方で「親の介護が本格化したから、親と同居する」とか「オフィスの規模を縮小して、自宅とオフィスは違う拠点にしたい」など、環境の変化に柔軟でいたい方も多いように思います。こういった点も加味して、レンタルがいいか、買い取りがいいかを決めてみてください。

【親の見守りプラン】セコム・ホームセキュリティ スマートNEO

高齢の親御さんがいる方向けの「親の見守りプラン」で、サービス名は「セコム・ホームセキュリティスマート NEO」と言います。レンタルまたは買い取りによって月額や初期費用が違います。

【親の見守り】月額初期費用補足
レンタル毎月4,400円
(税込4,840円)
工事料44,000円(税込48,400円)
保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
※設置する防犯センサーなどの数により、料金が変動します
買い取り毎月3,000円
(税込3,300円)
買取システム料金 192,400円(税込211,640円)※設置機器の個数・建物構造・設置状況によって、料金は異なります。※取付工事料は買取システム料金に含まれます
出典:セコム・ホームセキュリティより(2022年12月時点)

親の見守りプランのセコム・ホームセキュリティ スマート NEOの場合、上記の月額費用と初期費用を前提に、10年間の合計試算をグラフにしてみました。その結果、8年目までは買い取りの方が高かったのですが、9年目でレンタルが追い越しました(高くなりました)。

この結果、「親の見守りプラン」セコム・ホームセキュリティ スマート NEOの導入を検討している方で、例えば、以下のような方はレンタルをお勧めします。その方が、支払の総額は安くなる可能性が高いです。

・親が80歳や90歳などかなりの高齢で、いつ本格的な介護に移るかわからない

この場合、親御さんの体調や介護の重たさなど予測がたちにくいですよね。なるべく環境の変化に柔軟でいたい方も多いように思います。こういった点も加味すると、レンタルの方がお勧めだと言えるのではないでしょうか。

さて、ここまで4つのプランを価格の観点から考察してきました。これら上記は、あくまで標準パッケージです。ご自身の自宅に最適なセキュリティ機器の設置場所や絶対に必要なサービスを知るためには、セコムホームセキュリティの資料請求をしたり、見積もり依頼をかけたりして、より詳細な情報を得るのがよいと思います。

また、「同時契約(親の家と自宅など2世帯を同時に契約する場合)」や「勤め先からの紹介」などの割引制度もあるようです。初期費用が高いこともあり、こちらの割引制度が適用されるものがないかどうかも、一度、問い合わせをして確認されることをお勧めします。

ちなみに、レンタルと買い取りでは、レンタル派が約8割!

セコム・ホームセキュリティの発表によると、21年度の新規の契約者の約8割はレンタルによる申し込みのようです。それぞれの特徴を項目ごとに比較しましたので、ぜひご自身にとって大事だと思うポイントを見切らべながらプランを選んでみてください。

項目レンタル買い取り
費用初期費用を低く抑えられる月々のお支払いを低く抑える
駆けつけ何回でも無料
補償被害にあった場合の補償が付帯
修理無料※10年間無料※
電池交換無料契約期間中に限り無料
出典:セコム・ホームセキュリティより(2022年12月時点) ※故障の原因により有償になる場合があります

やっぱり口コミが大事!みんなが語った「セコム・ホームセキュリティ」の魅力と課題

では、サービスや価格などに続いて、導入の際にやっぱり気になるのは、みんなの口コミですよね。ここからは、なるべく新しい口コミ評判をご紹介していきます。ちょっと生生しいので、覚悟してご覧くださいね!

【2022年】みんなの口コミ:「セコム・ホームセキュリティ」の魅力

【2022年】みんなの口コミ:「セコム・ホームセキュリティ」の課題

セコムのホームセキュリティに対する口コミまとめ

いかがだったでしょうか。実際に検討をしているひとの意見を知るのは大事ですよね。同じ価格でも高いと感じるひともいれば、安いとおっしゃる人もいるのは、その人の置かれている状況によるのだと思います。

簡単に、口コミをまとめておきますね。どうぞご参考ください!

魅力課題
知名度・実績No.1他社より金額が高い
安心して暮らせる契約は5年以上~
駆けつけスピードが速い担当者に品質のムラがある
見積もり依頼時に、割引相談ができるほかの防犯対策より割高

これで、一通りサービスや価格、みんなの口コミ(評判)をチェックできたと思います。ここまで読んで、「メリットもデメリットもだいたいわかったから、自分の自宅や状況に置き換えて、もう一歩具体的に検討しようかな」と思っている方は、ぜひ資料請求からはじめてみてくださいね。

この記事を書いたひと

現在、夫67歳、妻65歳。定年退職を機に、夫婦で兵庫県の淡路島に移住。セカンドライフに関わるお金、仕事、資格、防犯・ホームセキュリティ、親の介護、資産運用などを実践しながらブログに投稿しています。自分自身で調べたことや聞いたこと、やってみたことを中心に発信します。趣味は、ゴルフ、夫婦で料理、不動産投資、資格の勉強、土いじりです。

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